まもなくオープン!高島屋ホーチミン店 急ピッチでオープン準備中

 

高島屋がホーチミン進出

今月(2016年)17日高島屋ホーチミンは今月末(7月末)にオープンすると告知した。

1831年に京都で創業し、1898年には大阪店を開業
現在では日本国内直営19店舗。海外では上海、台湾、シンガポールに次ぐ4店舗目をベトナム ホーチミン市にオープン予定の日本百貨店「高島屋」

ベトナム進出の計画は2007年頃からあり2011年にはほぼ進出の意向を固めた。

売り場面積はベトナムでも最大級の大きさである1万平方メートル程度で進出地域はホーチミン市1区の一等地を選んだ。ベトナムの成長率はここ数年6%以上を連続で記録し、今後も成長を維持できると判断したからだ。

2010年代に入り日本政府の外国人観光客倍増計画で低迷していた百貨店業界は中国人観光客の爆買いなどにより息を吹き返した。 しかしそれは持続的な明るい未来が見えたわけではなかった。

昨今では中国政府の税制変更など爆買い中国人は急速に減り、せっかく免税フロアの完成した銀座三越などでは閑古鳥が泣いているそうだ。

高島屋と同じくベトナムに進出しているイオングループも国内の特に地方店舗の低迷が激しくアジアに活路を見出してインドネシア カンボジア そしてベトナムなどで展開をしている。

ベトナムにも国営百貨店百盛(パークソン)などの百貨店はあるが 高島屋に期待するのは日本式のおもてなし販売だ。

近隣国タイでは日本の伊勢丹がタイの富裕層に人気があるらしい。日本式の販売方法で客をもてなし 日本でも手に入りにくい日本の高級食材を販売しているそうだ。

さらには日本式のデパ地下で生鮮食品やグルメを味わえて、値段は高めだがタイの富裕層をとりこにしているらしい。

すでにベトナムにはファミリーマートやイオンなどの日本式のサービスが定着している。高島屋が進出して求められるものは何か?それはやはりタイで伊勢丹が展開しているのと同じ高級感ではないだろうか?など思いをはせながら高島屋の建設現場を外から見てきた。

 

場所はホーチミンのど真ん中 人民委員会からも近く 現在日系建設会社が工事を請け負っている地下鉄のオペラハウス駅から近いサイゴンセンターの二期工事ビルが高島屋が入居するビルだ。

 

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Le Loi通りに建設中のサイゴンセンター二期

 

現場に行ってみると 地上三階の店舗部分の外壁は完成しているようで 店の周りには沢山の建築素材がおいてある。現場作業員はちょうどお昼だったせいかその資材の周りでお昼寝している。その周りには建築作業員目当ての臨時食堂が路肩に多く出来てに賑わっている。まさに東南アジアの現場である。外から中を見ると内装作業の最中ですごいほこりが舞っている。通常オープン二週間前ならば店舗でのトレーニングなどの期間にあたるが 今の段階ではそれどころではなさそうだ。

また店舗より上の階はまだ建設中で完成は来年以降になるそうでコンクリートがむき出しの状態だ。

駅から数百メートルという環境で数年後には高級アパートやオフィスが入居してホーチミンを代表するインテリジェンスビルになるそうだ。

高島屋では日本の百貨店らしく地下にはデパ地下もできるそうだ。2007年からの計画でほぼ8年越しの計画 大詰めを迎えているが月末のオープンに間に合うのか?多少心配である。

オープンも大事だがこのベトナムで日本式の百貨店サービスが成り立つのか?いつまで日本式を維持できるのか?ベトナムに受け入れられるのか?今後の進捗状況を見守りたい。

 

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投稿者プロフィール

岩川進一
はじめまして 日本では主にメディア関係の仕事に従事してお
りました。九州育ちですが ベトナムの暑さにはヘロヘロにな
りながらも日々楽しく暮らしています。ベトナムの前は10年
中国の北京におりました!よろしくお願いします。