ホーチミンの地下鉄
先日 友人たちと18年にも開通予定のホーチミンの地下鉄の話になった。ご存知のように日本の協力によりホーチミンのあちこちで地下鉄工事が行われる。援助国の我々にとっても嬉しい事だ。急速に発展をするホーチミン市だが 唯一欠けているのが公共都市交通で特に短距離鉄道や地下鉄がこの人口規模になっても無い事だ。
都市の発展は人々の移動が容易になり都市人口圏の拡大だが 当地ベトナムで鉄道といえば南北統一鉄道くらいで日本の私鉄や地下鉄に相当するものがない。バスもあれるがそれほどメインの交通機関というには及ばない。評判もよくなく利用しているのは子供と老人くらいのものである。その代わりにバイクが庶民の足となっている。近隣国 台湾やタイ インドネシア等もバイクが多いがベトナムはその比ではない。当地ベトナムのバイク台数は4,300万台でベトナム国民の二人に1台となる。若年層人口の多い事を考えればほぼ一人1台である。これはアジア域内を見渡しても世界を見渡しても飛び抜けた数だ。
暑い日が続くがベトナムでは街を歩いている人は少ない 観光客か小さい子供くらいだろう。ベトナム人はとにかく歩かない。どこへ行くにもバイクだ 市場の中だろうがどこだろうが行けるとこまでバイクでいく。断然バイクでの移動が便利な社会が出来上がっている。
これが激的に変わるかもしれないのが地下鉄の登場である。地下鉄は大量の人口を瞬時に場所移動してくれて大変便利なものだが問題がある。それは移動するために駅に移動して さらに到着後も移動しなければいけない。考えれば普通の事だがこれがベトナムで受け入れられるか?
当然移動するために駅に移動はバイクで行けるが到着後の移動が大変である。目的地が到着駅のすぐ近くであればいいが ベトナムの地下鉄が現在考えられている計画では2020年までかかる。さらにこの計画は遅れている。便利といえるまでにおよそあと5年くらいかかってしまう。
我々の議論では地下鉄にバイクごと乗れないとみんな地下鉄を利用しないのでは?という話に落ち着いた。バイクごと電車に乗れれば到着した駅からも敏速に目的地に移動できる。
しかし通常に考えてバイクをのせて走る地下鉄など見たことないし難しい話だろうという結論に落ち着いた。
おそらくみんなが利用するのは郊外の地下鉄駅周辺に駅を中心とする住宅環境が整備され駅ありきの家選びができるようになる頃までは難しいのでは?という事になった。
援助国の日本人として是非ともベトナム人に地下鉄を利用して頂きたいところだが ホーチミンに住む日本人としては現状を見て最初はなかなか利用してくれないだろうが是非とも成功してほしいプロジェクトだ。
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はじめまして 日本では主にメディア関係の仕事に従事してお
りました。九州育ちですが ベトナムの暑さにはヘロヘロにな
りながらも日々楽しく暮らしています。ベトナムの前は10年
中国の北京におりました!よろしくお願いします。
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