【ルポ】ある日サイゴンの街を歩きたくなった

ある晴れた休日　なぜだか歩きたくなった　ベトナムに住んで一年足らず　いつもはタクシーやバスで移動していて歩く事があまりなかったせいか無性に歩きたくなった。

どうせ歩くならカメラスケッチをしながら　昔なら写真機を持ってだが現代ではiPhoneで充分な写真が取れる。とりあえずホーチミンで一番知っているレタントンあたりからあてもなくなんとなく北上してみる。

いつもは暑くてあまり上を見ながら歩くことは無い　たまにこうして歩くのも新鮮に建物が見えてくる。ご存知の通りベトナムにはフランス風の建物が多い、日本人は上海でもそうだがこうしたヨーロッパとアジアがごチャと混在した風景が好きだ。こうしてカメラで画角を作って見るとなんだかヨーロッパに見えるので不思議だ。

だが　その反対側にはイキイキとした東南アジアの街が広がっていた。

ホーチミンというよりサイゴンと言ったほうがしっくりくる町並み　一年中暑く　そしてバイクがまるで蜂や蟻のように無数に走りまくりる。喧騒という言葉がしっくり来る街で　それをまた客観的に見るものいい　東京都の違いはまさにこの街が奏でる音だと思う。

あれだけ歩きたかったのが３０分も歩くと自然にバス停を探す自分がいた。結局バスに乗ってしまった。　どこまで行くのかわからかなったがどうやら「ミエンドン・バスターミナルBen Xe Mien Dong」まで行くようだ。

ここからハノイやラオスに行く長距離バスが出るらしい　しかし自分的には小さな軽トラを改造したミニバスの方が気になった。どの辺を走るんだろう？

バスターミナルの近くにビンズオン省にかかる橋があった。さすがに橋は歩いて行こうと思い歩き出す。しかし時間は１４時　一日で一番暑く　おまけに橋には日陰が全くない。暑い。。。。。。

いつも思うがサイゴン川ってなんて魅力的な川なんだろう？川なのか海なのか？なんだかすごく引き寄せる力がある。しかしホーチミン市民にはそんなことは関係なく　ひっきりなしにバイクが走る。川の穏やかさと橋の上のバイクの躍動感が比例しておもしろい。

川を渡ると鉄道の線路がある　南北統一鉄道だろうか？一日に数回踏切が降りる。一度降りたら１０分上交通が止まる。

歩いたからといって特段　新しい発見があったわけでもなく　ただただ暑かったという思い出しかできなかった。　ベトナム人はとにかく歩かない　みんな不思議そうに私を見ている。

こんなに暑いのにトボトボ歩いている外人が珍しかったのだろう。。。。

今日思った事は　早くバイクを買ってベトナムに染まろう　　そう思った。

岩川進一

はじめまして　日本では主にメディア関係の仕事に従事してお
りました。九州育ちですが　ベトナムの暑さにはヘロヘロにな
りながらも日々楽しく暮らしています。ベトナムの前は１０年
中国の北京におりました！よろしくお願いします。